2008年度夏季合宿報告・回顧

中文合宿記

中本哲夫

 九月九日、戸山キャンパス校門前は、これから始まる中文専修の合宿を楽しみにしている生徒であふれかえっていた。楽しみにしている、というのは僕の主観だが、間違ってはいなかっただろうと思う。なにせ普段の授業では十分遅刻が当たり前で「中文時間」なる言葉がある中文専修の生徒が、集合時間前には全員が集まっていたのだから。中文合宿初参加の僕も、荷物を担ぎ足早にバスに乗り込み、鴨川セミナーハウスに向けて出発した。途中「海ほたる」で休憩をとり、学校を出ておよそ三時間で目的地に到着。山の斜面を切り開いた場所に立つ鴨川セミナーハウスは、風通りも良く、眺めも最高。清潔感のある建物は、僕の期待をいい意味で裏切ってくれた。

 部屋に荷物を置いてさっそく教室で、千野先生が以持ってきてくださった映画をみんなで鑑賞。どうやら二人の学生を主人公にして、天安門事件前後の中国の大学の様子を題材にした映画らしい。やたらとベッドシーンが多く、おまけに前後の脈絡が掴みづらいので、脳細胞をフル動員したにも関わらず、半分以上は理解できなかった。

 待ちに待った合宿最後の食事はセミナーハウスの最上階で。これが旨い。とにかく旨い。実家の母親に調理方法を是非ご教授願いたいと思ったぐらい旨い。食後しばらくしていよいよ中文合宿のメイン(?)のコンパが始まった。僕は幹事の一人だったが、最下位グループへの景品を前もって用意したぐらいで、司会進行その他は小柳君と佐々木さんが全部やってくれた。僕はといえば一参加者としてひたすら楽しんでいた。その後は飲み会。稲畑先生の持ってきてくださった中国酒がとても美味しく、中国に行っていたときに僕が飲んでいたものとの違いにビックリした。その日は三時ごろまで飲んでいたようだが、なにせ気づいたらベッドで寝ていたぐらいなので細かいことは何にも覚えていない。

 二日目の午前中は、五つの班に分かれての学習会。僕の班は昨日見た映画に字幕をつける作業。なかなか難しかったが、経験したことがなかったので楽しくやれた。

 午後は皆でグラウンドに出て、ソフトボール大会。元高校球児の意地を見せようと思ったが、全く体がついていかず、二十一歳にして早くも衰えを感じてしまった。みんな結構真剣にやっていて、普段なかなか見られない面がいろいろ垣間見えて楽しかった。試合後はサッカーをしたり、海岸まで散歩をしたり、テニスをしたり、みんな思い思いに時間を使った。

 夕食は最後のコンパ。今日一日の疲れもなんのそので、みんなの杯も進み、鴨川での最後の夜を心行くまで楽しんでいたようだった。僕も昨日以上にビールを飲んでしまい、またもや気が付いたらベッドの中に。

 翌日、最後にみんなで写真を撮って二〇〇八年の中文合宿は幕を閉じた。幹事としてしっかりやれるか不安だったが、何事もなくて本当によかったと思う。

(第一文学部三年)