二〇一五夏季合宿報告·回顧

私たちは八月四日から六日にかけて軽井沢セミナーハウスにて二泊三日の中文合宿を行いました。今年の参加者は、学部生二十四名、院生その他十三名、中文コースの千野先生、岡崎先生、楊先生、張先生、石助手の総勢四十二名でした。私たち二年生にとっては初めての中文合宿でしたが、三年生の先輩方の支えや大学院生や先生方のご指導があり多くのことを学ぶことが出来た有意義な三日間となりました。

初日は大学院生によるワークショップと二日目の表演に向けての準備、懇親会を行いました。少人数制のワークショップでは、中文コースを卒業された先輩方が現在どのような研究をされているか伺うことができ、中文に入って三カ月ほどしか経たない私たちが「学習」の先にある「研究」という世界を知る契機となりました。また、大先輩に学習上の悩みや今後の研究の方向性、進路などについて相談することができたことも大きな収穫でした。

二日目には合宿の目玉イベントである表演が行われました。合宿前から各班で準備を進め、初日の空き時間を全て注ぎ込んで練習した成果もあり、楽しい三時間となりました。中国語を運用する良い機会になっただけでなく、新しい表現を学ぶきっかけにもなりました。また中文生同士で協力して一つのことを成し遂げたことも、とても意義のあることだったと思います。日頃から机を並べて切磋琢磨していても、学習や研究自体は個人で行うものです。このような機会を通して十人十色の思考や発想、表現に触れたことが刺激となり、自身の視野が広がりました。表演が終わりほっと一息ついたところで、学生、大学院生、先生方全員揃ってのソフトボール大会が行われました。五回で終わる予定が延長戦にまでもつれ込み、負けて涙を流す学生も居たほどに白熱しました。夜には野外でバーベキューをし、調理に徹する者、食べるに徹する者、めいめいが楽しいひと時を過ごしました。

最終日には院生の方々による模擬授業があり、翻訳、漢字、台湾の注音符号についての三つの班に分かれて学習しました。和やかな雰囲気の中で、仲間や先輩、先生方との親睦を深め、また表演や模擬授業を通して中文としてのアイデンティティを意識することができた合宿となりました。先生方をはじめ、さまざまな準備をしてくださった皆様に御礼申し上げます。

(学部二年 工藤稀瑛・橋詰絵里加)